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忘れられる、キスを
第53章 ふたりぐらし
「あっ、あ…や、んっ…!」

もどかしさの中で足りないピースがピタッとはまるかのような快感だった。
じわっとまた身体の中から温かいものが溢れてくる。

「ほら、ちゃんと鏡見て?絵津子さん、すごいエッチな姿だよ」

鏡の中には自身の身体を弄り、慰める、あられもない私がいた。

(こんな…見たことない…)

あまりまじまじと見たことのなかったエロティックな自分の姿に胸の鼓動が速くなる。

「自分で自分見て興奮した?」

星くんが意地悪く言う。
溢れた蜜を掬い取られ、秘芽にくりくりと塗りこまれる。

「あっ、そこ…は、あっ……んっ…」

星くんの指の動きに思わず腰が動いてしまう。
指の動きが速くなる。
水音がぐじゅ、ぐじゅ、とさっきよりも激しくなった。

「お尻も好きだよね、触られるの」

下着の上からラインをなぞり、割れ目に指を這わされる。
ふと、お尻に熱くて硬いものを感じた。

「ぐちゅぐちゅだね、ここ…気持ちイイ?」
「んっ…はあっ…ん…っ…」

頭の中もぐちゃぐちゃにされているようで、何も考えられない。
無心で自分の気持ちいいと感じるところを弄った。
頭が真っ白になる、あの感覚はすぐそこまできていた。

「あ、あ…いっ…ちゃ………」
「いいよ」

星くんの指の動きが速くなったと思ったらあっという間に達してしまった。
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