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忘れられる、キスを
第7章 風邪
ひとまず、スポーツドリンクと熱冷ましのシートを買って、星くんのアパートへと向かう。
呼び鈴を二回。
しばらくして、ふらふらした星くんがドアを開けた。

「だ、大丈夫?!」

倒れ込みそうになった所を抱きとめる。
びっくりするくらい身体が熱い。
星くんは、そのままそこへ、へたり込んでしまった。

「ほ、星くん!こ、ここで寝ちゃだめ…!」

私はなんとか星くんを引っ張って、ベッドの近くまで連れて行く。
星くんはほとんど意識がないようだ。
どうにかこうにか、宥めすかしてベッドの上によじ登る。
ぐったりと力の抜けた星くんに、肩まで布団をかけた。

額を触ってみても、かなり高熱なのがわかる。
ひとまず、熱冷ましのシートを貼る。

水分は摂ってる?
薬は飲んだ?
食べたいものはない?

色々聞きたいけれど、ぐったりしていて、起こすのも可哀想だ。
もう少しだけ、寝かせることにして、買ってきたスポーツドリンクを冷蔵庫へしまう。

相変わらず、ほとんど何も入っていない。
タッパーに入ったお米と、卵が二つ。
あとはビールと牛乳が少し。
一体、この子はなにを食べて生活しているんだろう。
はあ、とため息をひとつ。
まあ、大学生の男の子の一人暮らしなんてこんなものなのかな。
学食も、ファミレスも、コンビニもあるし。

パタンと冷蔵庫を閉め、私は星くんの側へ戻った。



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