この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられる、キスを
第12章 真夜中
十分ほど歩いて、先輩の住むアパートに着いた。
鍵を開けたところで、先輩がぴたりと止まる。

「星くん、このあとどうするの」
「んー…漫画喫茶かファミレスで始発待とうかな…」

先輩の家の近所に来るのは初めてなので、始発まで時間を潰せる所があるかは分からなかったが、探せば一つくらい見つかるだろう。
そんな甘い考えを見通してか、先輩がはあ…とため息をついた。

「この辺は住宅街だから、そんなの無いよ」

そう言って扉を開ける。

「片付けてないけど…どうぞ。毛布貸してあげるから、床で寝てね」
「お、お邪魔します…」

期待していなかったわけではないけれど、まさか家に上げてくれるとは思わなかった。
玄関の隅に靴を寄せ、短い廊下を抜ける。
俺の住む部屋と似たような間取りの部屋だ。
先輩は、荷物を置くと、スーツ、掛けるでしょ、とハンガーを渡してくれた。
ふわりと漂う香りは、アロマかなにかなのだろう。
初めて足を踏み入れる先輩の部屋に俺は少しドキドキしていた。

「あの…星くん…」
「なんすか?」
「わ、私、着替えるから…ちょっとあっち行ってて…」

部屋着のようなシャツを持った先輩が言う。

「今日のカッコ、可愛いから、もう少しそのままでいて」

俺は再び先輩の手を握った。

/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ