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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
帰ったら早速見よう。……何回か見たことあるけど。
そう思いながら財布から千円札を引き抜いたら、隣から女の人の残念そうな声が聞こえてきた。
「ジュラシックパークないんですか?1本も?」
その言葉に俺はピクッと反応した。
え?ジュラシックパーク借りたいんですかお宅。
てかジュラシックパーク1本もないの?え?そんなに人気なのかこれ?
「はい。一番早いので明後日返却ですね」
「取り置きってしてもらえません?」
「申し訳ございませんが、それはできないんですよ」
「いやいや、そこを何とか」
「そう言われましても………」
そんなやり取りが聞こえて、俺は悩んだ。
ちょっと良心が揺らいだ。
そして思った。
どんだけジュラシックパーク見たいんだよこの人。