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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
ただ沈黙を打ち消そうと思って話しかけただけだから、特に聞きたいこともなく……。
「……何歳?」
どうでもいい事を聞いた。
「22歳だよ?そっちは?」
そんなどうでもいい質問に答えてくれて、なおかつ話を続けようとしてくれてる彼女にこの人も何だかんだ気を遣ってくれてるんだなと思った。
せっかく話を続けようとしてくれてるんだから、快く質問に答えようと口を開いた瞬間、再びタイミングよくエレベーターのドアが開いた。
マジここのエレベーターすごい。
嫌がらせだよな絶対に。
俺の歳を聞く前にエレベーターから降りた彼女は外からボタンを押してドアが閉まらないようにしていてくれた。
そして俺がエレベーターから降りた瞬間、左側の壁に埋め込まれる真っ黒なドアを指差して言った。
「はい、到着」
暗黒世界への入り口みたいなそのドアに生唾を飲み込み、チラッと彼女を見た。