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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
「大丈夫!ここ見た目ほど怪しくないから」
不安そうな顔をする俺に彼女はそう言い、玄関のチャイムを鳴らした。
ピンポーンとチャイムが鳴って数秒後、ガチャリと真っ黒なドアが少し開いた。
チェーンがドアに繋がっていてブラーンとぶら下がっている。
それが余計に怪しかった。
「………清美?」
チェーンのせいで少ししか開かないドアの隙間から半分顔を出し、女の名前を呼んだその人の声はハスキーな男声だった。
おおう。まさかのメンズか。
てか清美って、彼女のこと……だよな?
なんか電話の時そんな名前言ってた気もする。
彼女……清美さん?はドアの隙間から半分顔を出している男に『こんばんは、猫』と言い、ニッコリ笑った。
へぇ〜。この男は猫って言うのか。
………何で猫?