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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
猫さんに会った瞬間から不思議に思っていた。
その鋭い目に。
冷たい口調に。
威嚇するような態度に。
執着だろうか?または嫉妬か?
どっちにしてもタチが悪い。
俺は受け取った2万を差し出された札束の上に置いた。
「あの、馬鹿にしないでもらえます?」
正直ムカツイた。
大体構ってきたのは彼女の方だし、俺は無理矢理連れて来られただけだ。
なのにまるで俺が悪者みたいに言いやがって。
しかも金払えばどうにか出来るとか思いやがって。胸糞悪い。
「俺は清美さんが誰なのかも知りませんし、揺すって金を貰おうとかそう言うクズじゃないっすよ?逆に聞いちゃいますけど、清美さんってそんなヤバイ人なんすか?だったらこっちから願い下げですわマジで」
言ってやった。てか、言っちゃったよ俺。
勢い任せで吐いた言葉に内心冷汗をかいた。