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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
ゆっくりと恋人の方を見ると、怯えた目を俺に向けていた。
まるで被害者面の恋人に俺の怒りはピークに達した。
「なんだその顔。被害者面しやがって」
「暴力はやめてよ…怖いよ…圭太そんなことする人じゃな……」
「そんなことさせてんのはお前だろ真里」
恋人の言葉を遮りそう言い返したら、肩をすくめて口を閉じた。
友達の髪から手を離し恋人に近づき睨んだら、目を逸らされた。
近くで見て気付いたけど、恋人の鎖骨辺りにキスマークが付けられていた。
「……馬鹿馬鹿しい」
恋人の鎖骨辺りに付けられたキスマークを見た瞬間に熱が下がっていき、何だかどうでもよくなってしまった。
こんな違う男にマーキングされた女、いらねーよ。
「俺帰るわ。後はお二人で楽しんで」
さっきとは打って変わった俺の態度に恋人が不思議そうな顔をする。
そして段々と青ざめていった。
「ちょっと待ってよ圭太。え?私が純也君に抱かれてもいーの?」