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Platonic Love
第2章 美人さんとジュラシックパーク
頭の悪すぎる質問に俺は呆れて思わず笑った。
そして優しく恋人の頭を撫でながら言った。
「他の男にマーキングされた女なんていらない」
それはそれは鋭く尖ったナイフのような言葉だったに違いない。
きっと恋人の心を抉り出しただろう。
恋人はショックを受けた顔をし、泣き出した。
その泣き顔はまるで飼い主に捨てられる犬のような顔で、ひどく滑稽で不細工な顔だった。
人間って不思議だな。
さっきまであんなに大好きだったはずなのに、今では泣き顔を見てキモいと思ってしまう。
俺は立ち上がり裸の二人がいるベッドに背を向けてアパートを出た。
合鍵はもう必要ないから、靴箱の上に置いてきた。