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第9章 spin-off 1 大野 司 × 三枝 彩音 編

次の日 ──。



お昼休みに学食に行くと、彼女を見つけた。

………ひとりで食ってんのかな。


珍しい。女の子ってどこに行くにも群れたがるのに。トイレだって誘いあって行く。あれ、男には理解できない。



「なに見てんの？」

同じクラスの高木とその彼女の菅野。


「なに？気になるコでもいた？」

「なになに？フラれたばっかで、もう次？切り替え早っ！」

「お前ら、うるせえ」

「「………で、どの子？」」



２人に迫られて、俺は「あの子」と彼女であることを白状した。



「三枝 彩音かぁ」

「知ってるんだ？」

「噂だけね」

「噂って？」


俺よりも高木の方が興味津々で、菅野に聞いた。