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第9章 spin-off 1 大野 司 × 三枝 彩音 編

「あのさ……今度、お昼一緒に食べない？」

「どうして？」


「俺、三枝さんのこともっと知りたい」

「………大野くんてヘンな人だね」

「そうかな」


くすくすと笑う彼女は、噂で言われてるような悪い女の子には見えなくて………。






それから、彼女を見かけると俺は声をかけた。


だけど、何だろう。

俺が近づこうとすると、その分、距離をとられてるような………。



あの時、俺のこと気になってるって言ってたのは、何だったのかな。




どんどん彼女に惹かれている自分がいた。


気がつけば、いつも彼女のことを考えていたんだ ──。