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俺はキミだけに恋をする
第11章 episode 6 『ヒメハジメは甘く激しく♡』
帰り道 ──。


私の心の中はポカポカと暖かくて……。



まだ帰りたくなくて、


『もう少し一緒にいたい』

勇気を出してそう言うと、「俺も」と涼は優しく微笑んだ。



ホテルの一室 ──。


部屋に入るとすぐに唇を塞がれた。

角度を変えて繰り返されるキスに息が弾む。


「ん………っ!涼っ………」

「……どうしたの?」

ギュッと抱き締められて、頭を撫でられる。


「私………ヘンかも」


キスだけで身体が熱くなって、もっとしてほしくて……涼が欲しくてたまらない。


「大丈夫?外寒かったし、風邪引いた?」


涼が身体を離して、心配そうな表情で私の顔を覗き込む。


私は黙って首を振った。



………そうじゃない。そうじゃないの。



私、きっと ──。


またあなたに恋をしてしまったんだと思う。


涼の言葉や行動が、こんなにも私を幸せにしてくれてるんだよ?


どうしたら、伝えられるのかな……。



背伸びをして涼の唇にキスをする。


「………好き」

結局、言葉に出来たのは、そのたった2文字。


想いが伝わるように……心を込めて。



── もう一度、唇を重ねた。
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