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俺はキミだけに恋をする
第11章 episode 6 『ヒメハジメは甘く激しく♡』
『私……ヘンかも』

キスの後、桜が言った。


風邪でも引いてしまったのではないかと心配になって、桜の顔を見ると、その瞳は潤んで、頬は赤く染まっていた。


その表情に引き込まれ、見とれていると「好き」と囁かれキスをされた。



もう何回もしてるのに……桜の唇の柔らかさと温かさが伝わってきた瞬間……初めてキスした時みたいに、いや、それ以上に胸が高鳴った。


「俺も……桜が好きだよ」

今すぐ抱きたい。桜が欲しい ──。



服を脱がし下着姿にして、ベッドに組み敷くと、桜はそっと目を閉じた。


おでこ、頬、首筋、鎖骨 ──。

リップ音を鳴らしながらキスをすると、彼女から小さく吐息が漏れた。


桜の身体に触れる。

むちゃくちゃに抱いてしまいたい衝動を抑えて、優しく……。


すると桜が俺の手を取って、その手を自分の胸に置いた。

「………触って?」

「………………っ!」



さっきのキスといい、この手といい……俺の理性ぶっ壊すようなことして。どうなっても知らないよ?


俺を煽った桜が悪い ──。
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