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My sweet☆Angel 〜恋に落ちた堕天使
第4章 lV
「どう? ラファエル、イヴとの初日は」
「来てたのか、ガブリエル…まずまず、といったところかな」
「ふーん…一体どうやって手懐けるつもり?」
「思案中」
「子供なだけに返って厄介だわね」
「そう、そこなんだよ、ガブリエル」
「懐くまでせいぜい優しくすることね」
「ああ、逃げられたら元も子もないからな」
ラファエルとガブリエルがこんな会話をしている頃、イヴは中庭に出て花を摘んでいた
呼吸するだけで鼻腔に金木犀の香りが広がる
鼻から深く空気を吸い込む
とても気分が良い
♪お部屋にお花を飾りましょう♪
花の香りを楽しみながら鼻歌混じりで花束をこしらえていくイヴ
このくらいでいいかしら?
ラファエル様が喜ぶ事…
「ラファエル様、喜んでくださるかしら…今はまだこんな事しか思いつかないけれど」
「可愛いお嬢さん、そこで何をしてるのかな?」
花を摘むのにすっかり夢中になっていたイヴは目の前にいる男に声をかけられるまで、その気配に全く気付かなかった
いきなり声を掛けられて怯んだが、失礼があってはいけないと思い直し返答を返す
「お花を摘んでいるの…ラファエル様のお部屋にお花を飾るのよ」
「ふうん…花、ね」
次のラファエルのターゲットはこの子か?
間近でよく見れば、まだ子供じゃないか
「お嬢さん、お名前は?」
「イヴ」