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My sweet☆Angel 〜恋に落ちた堕天使
第6章 Vl


ハロウィンのお祭り騒ぎの中
こっそり城に忍び込む影

イヴの部屋のバルコニーへと身軽に降り立つと、足音も立てずに放心状態のイヴをベッドに寝かせた

「イヴ…お前のおかげで楽しみができたぞ
しばらくは退屈しなくてすみそうだ
じっくりと楽しませてもらおうぞ
そして、いずれは必ず俺様のものにしてみせる
待っておれ、毎夜来てやるからな…夜毎犯してやろうぞ
そのうち俺様を待ち焦がれるようになろうぞ
夜が待ちきれなくなるほどにな」

細く長い指でイヴの頬を一撫ですると、影はマントを翻し消えた



*〜*〜*〜*〜*〜*〜*



「イヴ、イヴ」

「……」

「良かった、此処に居たの?」

「ラファエル様…」

「急に居なくなるから心配して村中探したんだよ…」

ん?
イヴの匂いが変わった?

「イヴ?」

ラファエルはイヴの頭にキスを落とすと、くんと匂いを嗅いだ

甘い香り…
今までもイヴからは子供特有の甘い香りがしたが、今までとは少し違う甘い香りがする
やはりおかしい
背中の羽根もボロボロに折れてしまっている

「イヴ、何があった?」

「私…私…わからない」

先ほどまでの事が夢なのか現実なのかさえわからないイヴ
いやいやと首を横に振りながら泣き出してしまった

「大丈夫、もう大丈夫だから…」

やはりおかしい
今ここにいるのは確かにイヴに違いないが
姿が見えなくなる前までとは纏っている雰囲気が別人のように違う
嫌な予感がする
ルシファーのことが気にかかる
僕がイヴに目をつけていることを察知したルシファーがどんな手を使ってくるかわからない
今まで以上に気を付けてやらなければ…
必ず守ってみせる
せめて少女に成長するまでは
それまでは僕も打つ手がないのだから

「久しぶりに村に出てはしゃいだから疲れたんだな…今日はもう遅い、ゆっくりお休み」

ラファエルはイヴのおでこにそっとキスを落とすと部屋を後にした

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