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第7章 Vll

ラファエルの読みが当たり、地味な田舎の村ながらも先のハロウィンで少し知名度が上がったラファエルの領地

村人達はハロウィンですっかり味をしめ、クリスマスも張り切っていた

ハロウィンで儲けた宿屋は増築までする始末
空き部屋に観光客を泊めた家々までもが皆、クリスマスまでに増築を考えていた
ラファエルの領主としての村人からの信頼度は上がるばかりである

「クリスマスも是非協力させてください」

司祭までもが大乗り気になっていた



イヴが目覚めたのは12月も半ばに入ってからだった
既にハロウィンから二ヶ月近くが過ぎようとしていた

既に村中とかもかしこもクリスマスの飾り付け一色になっている

ハロウィンの後、しばらく静かだった村はクリスマスの飾り付けを待ち兼ねた観光客で既に賑わい始めていた

あの一件以来、ミカエルを始め仲間達は交代で城の見回りを続けてくれている

目覚めたと言っても、衰弱しきっているイヴにあまり無理をさせたく無いラファエルだったが、事は一刻を争う

イヴが目覚めたからには最早一刻の猶予も無い

急がなくては…