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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第4章 ●わたしの声が漏れていく…
(……何だったんだろう、今の…!)
牡丹にシャワーを勧められたものの、起きたできごとのショックがまだ収まらない茉奈は、シャワーに入る気になれず、直接自分の部屋に向かっていた。階段を登りながら、突然豹変した男の、のしかかってくる重さ、首筋を舐められたときの舌の感触を思い出す。
(……男の人の力って…あんなに強いんだ…。それに、あの、舌…。あの、息遣い…!)
(…わたしとすれ違った後に、突然…。それにあの、太ももに当たっていた硬いモノ…あれって………まさか、ね…。)
まだ男性経験のない茉奈にとって、男性の熱くたぎったモノの存在を肌で感じたのは、あれが初めてのことだった。「もしかして、アレがアレかもしれない」そんな思いを打ち消して、部屋のベッドに飛び込む。
飛び込んだベッドの中は、かすかに自分の肌の香りがする。
(……なんだか…疲れた…。眠ろう…今は、一度眠ろう…)
そう思って、自らの寝床に顔をうずめ、息を吸い込んだ瞬間、くらりとする感覚が彼女を襲った。
「……あ、れ…?」
めまいのような感覚に違和感を覚える。そこでもう一度、気を取り直して眠ろうと、布団に潜り込む。
―― くらり…。
再度の、めまいの感覚。そして、心臓の鼓動がだんだんと早くなってくるようだ。
―― ドクン。ドクン。ドクン…。
鼓動に合わせて、呼吸も少しずつ早くなってくる。
―― はぁ、はぁ、ハァ…。
鼓動と呼吸に合わせて上がってくる体温。そして、めまいの感覚に、茉奈は眠るどころではなくなってきた。
牡丹に指示された「部屋の窓をあけるように」という言葉は、とっくに茉奈の頭の中から消え失せていた。
――部屋の窓は、閉じていた。
牡丹にシャワーを勧められたものの、起きたできごとのショックがまだ収まらない茉奈は、シャワーに入る気になれず、直接自分の部屋に向かっていた。階段を登りながら、突然豹変した男の、のしかかってくる重さ、首筋を舐められたときの舌の感触を思い出す。
(……男の人の力って…あんなに強いんだ…。それに、あの、舌…。あの、息遣い…!)
(…わたしとすれ違った後に、突然…。それにあの、太ももに当たっていた硬いモノ…あれって………まさか、ね…。)
まだ男性経験のない茉奈にとって、男性の熱くたぎったモノの存在を肌で感じたのは、あれが初めてのことだった。「もしかして、アレがアレかもしれない」そんな思いを打ち消して、部屋のベッドに飛び込む。
飛び込んだベッドの中は、かすかに自分の肌の香りがする。
(……なんだか…疲れた…。眠ろう…今は、一度眠ろう…)
そう思って、自らの寝床に顔をうずめ、息を吸い込んだ瞬間、くらりとする感覚が彼女を襲った。
「……あ、れ…?」
めまいのような感覚に違和感を覚える。そこでもう一度、気を取り直して眠ろうと、布団に潜り込む。
―― くらり…。
再度の、めまいの感覚。そして、心臓の鼓動がだんだんと早くなってくるようだ。
―― ドクン。ドクン。ドクン…。
鼓動に合わせて、呼吸も少しずつ早くなってくる。
―― はぁ、はぁ、ハァ…。
鼓動と呼吸に合わせて上がってくる体温。そして、めまいの感覚に、茉奈は眠るどころではなくなってきた。
牡丹に指示された「部屋の窓をあけるように」という言葉は、とっくに茉奈の頭の中から消え失せていた。
――部屋の窓は、閉じていた。