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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第6章 ●わたしは普通にもどれない…
「アハハっ!コレが小泉博士の『お姫サマ』か!」

軽い口調でそう言うと、男は茉奈の腰掛けたベッドの横にどっかと座った。まるで、昔からの友人か、恋人でもあるかのような距離感で。

「あ…貴方は…?」
「洸弥。蘇我洸弥。君の製造責任者さ」

気軽な口調で、洸弥は答えた。

(……製造…責任者…?)

ーーもしかしてこの人が、春日さんの言っていた、蘇我製薬の…!

「あなた、蘇我製薬の人なの?!」

茉奈はキッと洸弥を睨みつけると、厳しい口調で言った。

「……父と母はどこですか。どうして、こんな。」
「おっと。コワいなぁ。でもそう言うところが可愛い。」
「茶化さないでくださ…!アッ!」

言葉を続けようとした茉奈の顎をぐっと右手で掴み、洸弥は、自分の顔へ茉奈の顔を近づけた。

反射的に目をつぶった茉奈がおそるおそる目を開けると、間近に洸弥の顔があった。

少し茶色かがった髪に、色の薄い切れ長の瞳。彫りの深い鼻筋。整った真っ直ぐの眉。薄めの唇からは、吐息が聞こえてくる。

(……ちょっ…近い…!!)

慌てて顔を赤くする茉奈。

それを見た洸弥は、そんな茉奈を見ると、笑い出した。

「…ぷっ。アハハッ!真っ赤になってやんの。」
「ちょっ、え、だって…!」
「…それでも『愛玩寵姫』かよ。なぁ?!」

笑ったかと思うと、乱暴な口調に変わり、洸弥は茉奈の胸元に手を置き、胸を掴んだ。

ーーギュッ…!

「…ッあっ…!」



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