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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第6章 ●わたしは普通にもどれない…
「はい。貴女の今後の生活のことなど全て、小泉博士より、我々蘇我製薬に任されております。」
そういって慎弥はちらりと、書類のようなものを見せる。何やら、茉奈の父のサインがあったようだが、すぐに書類は引っ込められてしまった。
(……この人たちは…信じてもいいの…?)
混乱する茉奈に、慎弥は優しく語りかける。
「混乱されるのも無理はありません。どうやら、小泉博士は貴女に何も知らせていなかったご様子ですしね」
「……はい…。」
黒パーカー姿というカジュアルな出で立ちにもかかわらず、柔らかく品の良い物腰で、優しく微笑みながら語りかける慎弥に、思わず茉奈も大人しくなってしまう。
「貴女は学校に通われていましたよね。ご専門は」
「あ、あの…。サークルとか部活ばかりで…」
恥ずかしそうに茉奈が答えると、慎弥は微笑んで
「それはいい。ご専門は、学生生活、ということですね」
格好に似合わず、知的で落ち着いた雰囲気を漂わせる慎弥に、茉奈は好感を持った。
(……信用、していいのかもしれない。春日さんと同じように…。)
そういって慎弥はちらりと、書類のようなものを見せる。何やら、茉奈の父のサインがあったようだが、すぐに書類は引っ込められてしまった。
(……この人たちは…信じてもいいの…?)
混乱する茉奈に、慎弥は優しく語りかける。
「混乱されるのも無理はありません。どうやら、小泉博士は貴女に何も知らせていなかったご様子ですしね」
「……はい…。」
黒パーカー姿というカジュアルな出で立ちにもかかわらず、柔らかく品の良い物腰で、優しく微笑みながら語りかける慎弥に、思わず茉奈も大人しくなってしまう。
「貴女は学校に通われていましたよね。ご専門は」
「あ、あの…。サークルとか部活ばかりで…」
恥ずかしそうに茉奈が答えると、慎弥は微笑んで
「それはいい。ご専門は、学生生活、ということですね」
格好に似合わず、知的で落ち着いた雰囲気を漂わせる慎弥に、茉奈は好感を持った。
(……信用、していいのかもしれない。春日さんと同じように…。)