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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第7章 ■お屋敷へ…
茉奈は無言で微笑むと、洸弥に向かってスッと手を突き出した。
エスコートを求める所作である。
受けてきた躾から、茉奈は、こういった衣装を着たときの振舞いでは、無意識にこういった所作が出るようだった。
先ほどまでのオドオドしていた少女の姿からの変貌ぶりに、こは一瞬たじろいだが、
こちらもさすが、蘇我製薬の御曹司だけあって、すぐに少女のエスコート役としてそつのない態度を見せた。
茉奈の柔らかな手を受けると、玄関の階段を注意深く下らせる。
階段の下では、慎弥が手を広げて、茉奈を待っていた。
「茉奈さん、素晴らしいですね。お綺麗です」
「……そんな、こと」
「いいえ、お似合いです。堂々としていらっしゃる。さすが小泉博士のお嬢さまです」
慎弥の服装がパーカーにジーンズというカジュアルすぎる…というか若干オタクっぽい、服装であることを除けば、見合いかなにかをしている男女のようにも見えるような光景。
豪華な振袖の少女にかしずくスーツの男、荷物を持って少女に付き添う女。
そして、その少女を出迎える男。
慎弥は茉奈の手を取ると、車の中へと茉奈を導いた。
「行きましょう。その姿、父が見たら喜びます」
少し嬉しそうな声を出す慎弥。慎弥に好感を抱いている茉奈は、自分が彼氏の父親に挨拶しにいくような、甘い錯覚を覚えた。
その後ろで、春日は、不安そうな目をしていた…。
エスコートを求める所作である。
受けてきた躾から、茉奈は、こういった衣装を着たときの振舞いでは、無意識にこういった所作が出るようだった。
先ほどまでのオドオドしていた少女の姿からの変貌ぶりに、こは一瞬たじろいだが、
こちらもさすが、蘇我製薬の御曹司だけあって、すぐに少女のエスコート役としてそつのない態度を見せた。
茉奈の柔らかな手を受けると、玄関の階段を注意深く下らせる。
階段の下では、慎弥が手を広げて、茉奈を待っていた。
「茉奈さん、素晴らしいですね。お綺麗です」
「……そんな、こと」
「いいえ、お似合いです。堂々としていらっしゃる。さすが小泉博士のお嬢さまです」
慎弥の服装がパーカーにジーンズというカジュアルすぎる…というか若干オタクっぽい、服装であることを除けば、見合いかなにかをしている男女のようにも見えるような光景。
豪華な振袖の少女にかしずくスーツの男、荷物を持って少女に付き添う女。
そして、その少女を出迎える男。
慎弥は茉奈の手を取ると、車の中へと茉奈を導いた。
「行きましょう。その姿、父が見たら喜びます」
少し嬉しそうな声を出す慎弥。慎弥に好感を抱いている茉奈は、自分が彼氏の父親に挨拶しにいくような、甘い錯覚を覚えた。
その後ろで、春日は、不安そうな目をしていた…。