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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第7章 ■お屋敷へ…
春日にたしなめられ、改めて自分が、昨日までと違う暮らしに入るのだと実感する。二人きりで話をしているようでも、どこかで聞かれているということだろうか。

「……一代で会社を大きくした方だから。裏切りや、離反には厳しいわ。でも逆に、自分の利益になる者は、手放さない。」
「私は、どうご挨拶すればいいかしら」
「まず、普段通りに。そして、何かを命じられたら、逆らわないこと。あの方の「もの」であるかのように、素直に振舞うことよ」

(……「もの」であるかのように、素直に…)

自分がだれかの「所有物」になる……。
平和な風景に不似合な不安を感じながら、茉奈は暖かい紅茶のカップを、きゅっと握りしめた。
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