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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第7章 ■お屋敷へ…
「ええ?私が?!牡丹が居るじゃない」
「お前のほうが年が近いから、打ち解けやすいだろう。それに……」
慎弥が、何やら苺にひそひそと耳打ちをする。それを聞くと苺は、子どものようにはしゃいで
「……わかった!必ずね!」
と言った。洸弥があきれ顔で問う。
「何はしゃいでるんだよ」
「洸弥お兄ちゃまには秘密よ!」
子どもっぽく苺が言うと、洸弥はチッ、と舌打ちをして、黙り込んでしまった。
――― ヴーッ、ヴーッ!
慎弥の携帯のバイブが鳴る。慎弥は電話を取ると「わかりました」とだけ告げた。
苺が慎弥の顔をのぞき込む。
「お父様ね。」
「ああ。あと15分くらいで着くらしい。研究棟を見てからお姫様をお連れするとしよう。洸弥、支度を。」
「……分かった」
苺は屋敷のほうに駆けていくと、白衣を取って戻ってきた
「はい。慎弥お兄ちゃま。お父様に会うなら、この格好のほうがいいでしょ」
「ありがとう。苺。」