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場所も時間も関係ない!
第2章 ようこそ、変態さん。


想わぬ彼の行動に
驚いていると

彼は先に門をくぐる。


そして、躊躇していた私の方へ
振り返って手を差し出した。


「ほら、おいで」


私は小さく頷いて
彼の手を取る。


彼に導かれるままに
門をくぐり、

境内を見渡す。


すぐ目に飛び込んで来るのは
本殿の立派な建物。

昔ながらの木造建築は
都会の雰囲気から離れ

独特の空気を醸し出していた。


そして、御神木。

樹齢なん百年と
分からないけれど

立派に育った木。


すると奥から、竹箒を持った
住職さんが出てきた。


「おや…?
 この時期にお客さんとは
 珍しいですね」


住職さんは目を細め
関心する様に呟いた。


「こんにちは」


小さく会釈すると
住職さんは本殿をさし


「ご自由に見学して行ってください」


と、優しく声をかけてくれた。

私達は顔を見合わせ
住職さんの言葉に甘える様に

本殿へと足を運ぶ。


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