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場所も時間も関係ない!
第1章 初めまして、変態さん【完】

「おはよう、美弥ちゃん」
突然、声をかけられて驚いた。
昨日、助けてくれた
謙二さんがそこに居た。
「お、おはようございます」
謙二さんが傍に居てくれたら
安心して、駅まで
たどり着けるかもしれない。
私の緊張が少し、
ほぐれた様な気がした。
「昨日の今日で、大丈夫かい?」
「はい
少し、怖かったですけど
謙二さんが居てくれるので」
私は素直にそう告げる。
謙二さんは少し照れた様に
はにかんだ。
だけど、これは後で知ったこと。
謙二さんがただ、
優しいだけじゃないことを。

