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恋花火
第24章 星空の下で
「菜月ちゃん…見つかって良かった…」
茜先輩の目からは涙がブワッと溢れ、私を抱きしめてきた。
抱きしめてきた身体はとても冷たくて
私も思わず泣きそうになってしまった。
「ごめんなさい…、勢いだけで行動して、迷惑かけてしまって……」
「ううん、私の方こそごめんなさい。…さっきの電話のせいだよね。」
茜先輩は私を抱きしめる腕に力を込めた。
「菜月ちゃん…、私の話、聞いて欲しいの。いいかな…?」
そう問いかけられ、僅かに離された身体。
視線を上げると、まっすぐに私を見ている茜先輩と目が合った。
茜先輩が私に話す事。
それはきっと陸先輩への想いだろうと思った。
茜先輩の気持ちは、ここにいるタケルも陸先輩も知っていて、更にはユリ先輩まで知っているのに、私だけが知らない事。
ようやく真実を知る時がきたんだ。
それは私と陸先輩とのサヨナラを意味しているけれど
______これでいい。
陸先輩にも、茜先輩にも、幸せでいてほしい。
自分の気持ちに正直にいてほしいから。
だけど聞くのは正直怖い。
泣いちゃうかもしれない。
______そのとき
「菜月」
って…タケルの声がした。
ただ名前を呼ばれただけなんだけど
その声がすごく優しくて
"大丈夫"
そう言われてる気がした。
大丈夫
私は大丈夫
私の事を誰よりも知っているタケルが大丈夫って言った。
だから、大丈夫。
茜先輩の目からは涙がブワッと溢れ、私を抱きしめてきた。
抱きしめてきた身体はとても冷たくて
私も思わず泣きそうになってしまった。
「ごめんなさい…、勢いだけで行動して、迷惑かけてしまって……」
「ううん、私の方こそごめんなさい。…さっきの電話のせいだよね。」
茜先輩は私を抱きしめる腕に力を込めた。
「菜月ちゃん…、私の話、聞いて欲しいの。いいかな…?」
そう問いかけられ、僅かに離された身体。
視線を上げると、まっすぐに私を見ている茜先輩と目が合った。
茜先輩が私に話す事。
それはきっと陸先輩への想いだろうと思った。
茜先輩の気持ちは、ここにいるタケルも陸先輩も知っていて、更にはユリ先輩まで知っているのに、私だけが知らない事。
ようやく真実を知る時がきたんだ。
それは私と陸先輩とのサヨナラを意味しているけれど
______これでいい。
陸先輩にも、茜先輩にも、幸せでいてほしい。
自分の気持ちに正直にいてほしいから。
だけど聞くのは正直怖い。
泣いちゃうかもしれない。
______そのとき
「菜月」
って…タケルの声がした。
ただ名前を呼ばれただけなんだけど
その声がすごく優しくて
"大丈夫"
そう言われてる気がした。
大丈夫
私は大丈夫
私の事を誰よりも知っているタケルが大丈夫って言った。
だから、大丈夫。