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恋花火
第28章 激アツ微熱
その日の放課後、部活の時間。


今日も当たり前に鬼練習。


「お疲れ〜っす」

「!?陸先輩!?」


お昼休みは高熱でヘロヘロになっていた陸先輩が部活に来た。


「なに普通に来ちゃってんですか!」

「点滴したら復活〜」


いえ〜いとか言ってるけど、まだちょっとテンションがおかしい。笑


「休めないでしょ、俺キャプテンだよ?」

「わかってますけど…、キャプテンも人間ですよ!風邪ひいたときくらい…」


ブツブツ言ってるうちに、コーチと監督が来た。


そしてそのままミーティング、練習開始。


陸先輩はというと、本当に風邪ひいてるの?ってくらいいつも通り。


…そこまでするなら、私ももう言わない。


目の前のことをやるだけだ!


次から次へと出る洗濯物を前に闘志を燃やす。


美波と二人で、夢中で洗濯していたら、グラウンドから聞こえてきた声。


「うわーーー!!」っていうタケルの雄叫びと、ゲラゲラと爆笑の声。


…たぶんまた、FK外したんだろうな。


ほんとプレッシャーに弱いんだから。


と思っていたら、「決まったー!」って言う歓喜の声。


「ちょっ、タケル決めたっぽいね」美波が笑ってそう言った。


満面の笑みで喜んでるであろうタケルの顔が浮かび、私も思わず笑ってしまう。


…このことをキッカケに、明日にでも話しかけてみようかな…


そしてその流れで、さりげなく今朝のことを謝ろう。そう思った。


「タケルとレン、公園で自主トレしてるんだよー」

「そうなの!?」

「タケルから呼び出されてさぁ。おかげで私たち、デート時間ゼロ。」

「それはどうもすみません。」


なぜか代わりに謝罪。笑


タケルも頑張ってるんだ。どうりで痩せたわけだ…。


大量の洗濯物をようやく終えて、美波はグラウンドへ、私は部室へと向かう。


近づくと、部室からはあははっという、女子の笑い声がした。



「聞いたー?茜の話。」

「え、なになにー?」


声の主は、二年のマネージャー達だ。


「ふふ、すごい面白い話があるんだよ。」


ユリ先輩の声。


その発言に、他のマネージャー達も期待を込めて囃し立てている。


なんだかもう、悪い予感しかしない…。
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