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恋花火
第30章 快楽の彼方
電車の中は朝のラッシュで激混みだ。


意図せず身体と身体が密着する。


意地悪に微笑んでる陸先輩は、弱み握ってやったぜって感じの表情を浮かべている。


駅に着くと共に、人混みに押されて車外へ出た。


「……陸先輩?」


陸先輩は私の手を引いて、駅のホームの死角へ身を寄せた。


「ひきました……よね?」


ひかないわけがない。


ただでさえ昨日は私から求めたりしちゃってて


更に一人でしてること暴露してしまって。


本当救いようのないバカ。


すると陸先輩は、フーッと息を吐いた。


「……あのさ」

「はい……」


この間をためる時間がとてつもなく長く感じ、恐怖を募らせる。


一体何を告げられるのだろう


きもっ!とか?


はたまた、どんだけ性欲つえーのマジひくわ〜とか?


考えてたらヘコんできた……


「……どうしてくれんの」

「え…?」

「俺がどんなに抑えてるかわかってんの?」

「陸先輩…?」

「鬼練の期間そんなことすれば、菜月ちゃんひくかなーとか思って…抑えてたんだけど。」

「マジですか…?」

「なのに誰だかさんはくっついてくるし、暴露してくるし。」

「…ごめんなさい…」

「一人でしてるとかさ……もうヤバい」

「ですよね…ヤバいですよね…」

「可愛すぎる。」

「えっ」


予想外過ぎる言葉を呟かれて、次の瞬間重ねられた唇。


いつも陸先輩は、優しいキスからしてくるのに


今日は……


激しく舌が絡み合うような


まるで獣のようなキス。




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