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恋花火
第31章 女子高生のリアルな日常
ようやく心待ちにしていた昼休み終了の鐘が鳴り、私たちは拷問から解放された。


栗林翔太は夢の中にいるみたいな顔をしているし


タケルは攻撃されまくって精気がない。


「今度またお昼一緒にしよー♪」


二川原さんは笑ってタケルにそう言っていた。


「おい……」

「なに」

「あいつ何者だよ……」

「二川原ちあきさん。一年生の一番人気。」

「んなこと聞いてんじゃねーよバカ。」

「タケル好きそうな感じの子じゃない?明るくて可愛いし。」

「好きじゃねーよっ」


タケルは半ギレしながら自分のクラスに戻っていった。


「SEX…SEX」


栗林翔太はブツブツ言っててこわい。笑


「SEXに興味があるのは俺だけじゃなかった……!」

「そうみたいだね。笑」

「二川原さんでもあんな話するんだな。俺ビックリだよ。」

「私もビックリ。」


そんなビックリなお昼休みが終わり、午後の授業を終え部活の時間。


部室でジャージに着替えてグラウンドに出ると、すでにグラウンドには陸先輩がいた。


グラウンドにいる陸先輩は、朝とはうって変わって厳しい表情。


少し怖いくらい真剣な顔なんだけど、私を見つけるとニッと笑った。


そのキラースマイルにやられた私は一瞬でフニャフニャになる。


「もう明後日大会本番だよ。頑張ろうね。」


フニャフニャな私に茜先輩が声をかけてきた。


「はい!!」


気合を入れ直す。


……それにしても今朝のSEXは激しかった。


もう、最高すぎる。またしたい。


そんな集中力のない私に、「松下さーん!」グラウンド脇から、今話題の(私の中で)二川原さんが声をかけてきた。
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