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恋花火
第31章 女子高生のリアルな日常
二川原さんは1人でフェンス越しに立っていた。
「見学したいんだけど……いいかな?大きな声出さないし、邪魔しないから……」
そんな話をしていたら「いいわけないでしょ」って声。
「ユリ先輩……」
「試合前でみんなピリピリしてるのに。見学なんてダメに決まってるでしょ?」
ユリ先輩の言っていることはわかる。
わかるけど……言い方ってものがあるじゃん。
私もキツイ時あるけど。
「今日は無理だけど、試合見に来なよ。」
その時ヒーローが……陸先輩が登場した。
「今日は鬼練…ちょっと練習がいっぱいで、きっと見てても面白くないからさ。試合の方が面白いと思うよ。」
陸先輩のフォローにより、わだかまりなく二川原さんも納得してくれた。
「うん、そうだね、二川原さん試合見に来ればいいよ。」
「いいの?ありがとう。……タケル君も出るんでしょ?」
いきなりのタケルの名前に驚きつつ、そうだよと返す。
「……そっかぁ。」
あれ?この反応って……
もしかして二川原さん……
「二川原さんってタケル君のこと好きっぽくね?」
翌日、朝のホームルームのあと、栗林翔太がいきなりそんな事を言ってきた。
「なんでそう思うの?」
私も昨日、チラッとそう思ったけどさ。
「……昨日の昼休み。二川原さん俺には背向けっぱなしだったし。それに俺には全然話題を振ってくれなかった。」
……なるほど。
「知ってる?二川原さんに限らず、最近タケル君モテてるよ。」
「そうなの?」
「サッカー部の二年と別れたってみんな知ったからじゃね?」
「二年?」
「マネージャーの。」
「あぁ。」
茜先輩のことね。
それにしてもタケルがモテるとか……世も末よのう。
「タケル君って中学の頃からモテてた?」
「残念ながら全くモテてないよ。まぁ彼女はいたけど。」
「モテてんじゃん!」
栗林翔太の価値観がわからない。笑
「見学したいんだけど……いいかな?大きな声出さないし、邪魔しないから……」
そんな話をしていたら「いいわけないでしょ」って声。
「ユリ先輩……」
「試合前でみんなピリピリしてるのに。見学なんてダメに決まってるでしょ?」
ユリ先輩の言っていることはわかる。
わかるけど……言い方ってものがあるじゃん。
私もキツイ時あるけど。
「今日は無理だけど、試合見に来なよ。」
その時ヒーローが……陸先輩が登場した。
「今日は鬼練…ちょっと練習がいっぱいで、きっと見てても面白くないからさ。試合の方が面白いと思うよ。」
陸先輩のフォローにより、わだかまりなく二川原さんも納得してくれた。
「うん、そうだね、二川原さん試合見に来ればいいよ。」
「いいの?ありがとう。……タケル君も出るんでしょ?」
いきなりのタケルの名前に驚きつつ、そうだよと返す。
「……そっかぁ。」
あれ?この反応って……
もしかして二川原さん……
「二川原さんってタケル君のこと好きっぽくね?」
翌日、朝のホームルームのあと、栗林翔太がいきなりそんな事を言ってきた。
「なんでそう思うの?」
私も昨日、チラッとそう思ったけどさ。
「……昨日の昼休み。二川原さん俺には背向けっぱなしだったし。それに俺には全然話題を振ってくれなかった。」
……なるほど。
「知ってる?二川原さんに限らず、最近タケル君モテてるよ。」
「そうなの?」
「サッカー部の二年と別れたってみんな知ったからじゃね?」
「二年?」
「マネージャーの。」
「あぁ。」
茜先輩のことね。
それにしてもタケルがモテるとか……世も末よのう。
「タケル君って中学の頃からモテてた?」
「残念ながら全くモテてないよ。まぁ彼女はいたけど。」
「モテてんじゃん!」
栗林翔太の価値観がわからない。笑