この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火
第31章 女子高生のリアルな日常
二川原さんは1人でフェンス越しに立っていた。


「見学したいんだけど……いいかな?大きな声出さないし、邪魔しないから……」


そんな話をしていたら「いいわけないでしょ」って声。


「ユリ先輩……」

「試合前でみんなピリピリしてるのに。見学なんてダメに決まってるでしょ?」


ユリ先輩の言っていることはわかる。


わかるけど……言い方ってものがあるじゃん。


私もキツイ時あるけど。


「今日は無理だけど、試合見に来なよ。」


その時ヒーローが……陸先輩が登場した。


「今日は鬼練…ちょっと練習がいっぱいで、きっと見てても面白くないからさ。試合の方が面白いと思うよ。」


陸先輩のフォローにより、わだかまりなく二川原さんも納得してくれた。


「うん、そうだね、二川原さん試合見に来ればいいよ。」

「いいの?ありがとう。……タケル君も出るんでしょ?」


いきなりのタケルの名前に驚きつつ、そうだよと返す。


「……そっかぁ。」


あれ?この反応って……


もしかして二川原さん……









「二川原さんってタケル君のこと好きっぽくね?」


翌日、朝のホームルームのあと、栗林翔太がいきなりそんな事を言ってきた。


「なんでそう思うの?」


私も昨日、チラッとそう思ったけどさ。


「……昨日の昼休み。二川原さん俺には背向けっぱなしだったし。それに俺には全然話題を振ってくれなかった。」


……なるほど。


「知ってる?二川原さんに限らず、最近タケル君モテてるよ。」

「そうなの?」

「サッカー部の二年と別れたってみんな知ったからじゃね?」

「二年?」

「マネージャーの。」

「あぁ。」


茜先輩のことね。


それにしてもタケルがモテるとか……世も末よのう。


「タケル君って中学の頃からモテてた?」

「残念ながら全くモテてないよ。まぁ彼女はいたけど。」

「モテてんじゃん!」


栗林翔太の価値観がわからない。笑




/347ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ