この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火
第36章 壊れた積み木
……もしかしたら


二川原さんとタケルはもう破局していて


それで間髪入れずに栗林翔太と……という可能性だって、あるかもしれない。


それならば、二股じゃない。


そう結論が出たところで、朝日がのぼった。


今日は試合なので、いつもよりも早く目が覚めた。


……というよりは、寝れなかったのでずっと起きていたのだけど。


駅に着くと、陸先輩からメールが届いていた。


監督とのミーティングがあるので、先に行くとのこと。


いつもマイナスイオンで癒してくれる陸先輩に会えないので、無意識にため息が漏れる。


とりあえずホームのベンチに腰を下ろした。


すると今更、眠気が襲ってきた。


……が、そんな私の眠気を一瞬で吹き飛ばす光景が飛び込んできた。


タケルと二川原さんが、ホームに姿を現した。


……しかも、手を繋いで。


「乗んねーの?」

「はっ!?」


いきなりタケルに話しかけられ、声が裏返ってしまうくらい驚いた。


「この電車に乗らなきゃ試合間に合わねーよ。」

「そうですね……」


すると二川原さんが、「松下さんも一緒に行こう」と誘ってきた。


「え……」

「私も試合応援に行くし。」

「あぁそう……」


とりあえず電車に乗り込むと、続けて二人も乗り込んできた。


「おい」

「はい……?」


ちゃっかり立ち去ろうとする私に、「ここにいろ」ってタケルが言った。


カップルの間にだなんて。


しかも彼女は浮気者。


平気な顔なんか出来ないよ。


「タケル君、松下さん、向こうすいてるよー」


二川原さんの誘いに、タケルは返事をしなかった。


「タケル……向こう行ってもいいんだよ?二川原さんが…」

「こっちのがすいてねぇ?」

「いや、明らかに向こうがすいてるよ。笑」

「へぇ」


へぇって。笑


松下さんはたまたま空いてた座席に座って、私たちは立ったまま電車は発車した。


「あっ、あのさ…」

「ん?」

「ご機嫌いかがですか?」

「は?まぁ悪くはないかな。」


よしよし


二川原さんの浮気にはまだ気付いてないね。


ってなんで私が心配しなきゃなんだよ……


少し離れた場所に座っている二川原さんの横顔が


なんだかすごく


腹立たしく見えた。







/347ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ