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恋花火
第41章 Bom!
「なんっ、えっ、はっ!?」

「テンパりすぎー!ここ、私のバイト先なんだよね。」


亜美はキャハハと賑やかに笑い、私の肩をバシバシ叩いてきた。


「菜月はなにしてんのー?」

「えっと、高校の部活の……」

「高校ってことは……ねぇタケルは?いる!?」


亜美は辺りを見渡し、獲物を発見したのか目が光った。


……ように見えた。


「タケルー!!」


いきなりの亜美の出現に、タケルも驚いている姿が確認出来た。


ビックリするよね、わかるよ。


「菜月ちゃんのお友達?」


茜先輩に聞かれ、タケルの元カノだと伝えると、茜先輩も、隣にいる陸先輩も、なぜかものすごく驚いた顔をしていた。


亜美は久しぶりのタケルとの再会に、素直に嬉しいと伝えていた。


そういう風に素直に気持ちを言えるのって、すごく羨ましい。


中学の時から明るくて、いつもニコニコしてて、魅力的だった女の子。


それに胸も大きいしね……。


「タケル、かっこよくなったね。」

「それはそれはありがたきお言葉をどうも。」

「あ。お世辞じゃないよ?マジでそう思ってるから。」


すると亜美はタケルの耳元で、「一度くらいエッチしたかったなー」と呟いた。


ぶーっ!!


飲んでたウーロン茶を吹き出しかけた。


「おまえちょっと黙ってろ!」

「ごめんなさーい 笑」


亜美はケラケラと笑った。


……これってさ


結構爆弾発言じゃない?


亜美としてなかったって


マジ……?


タケルの方を見ると、目が合った。


「いいから早くバイト戻れば?」

「えータケル〜もっと話そうよ〜」

「嫌だ。」


タケルは予感しているのだろう。


亜美の口から、更なる爆弾発言が飛び出すことを。


その予感は、直後見事に的中した。


「今でも菜月のこと好きなの?」







……その爆弾、大きすぎだから。
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