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恋花火
第42章 ナミダボシ
私には、こんな決断をする事しか出来なかった。
人生で一番の一大決心だったと思う。
陸先輩の顔を見ちゃったら、簡単にその決意が揺らぎそうで
私は俯いたまま動けない。
だから今、陸先輩がどんな顔をしているのかもわからない。
きっと陸先輩の事だから、"わかった"って言いそう。
"だったら仕方ないね"とか……
陸先輩はタケルと違って頑固な感じもしないし……
「は?嫌だ。」
「ええっ!?」
陸先輩の反応は、予想を大幅に外れたものだった。
「だからー、離れるのは無しって冒頭で言いましたけど?」
「え、あ、まぁ言ってましたけど……」
「タケルの事好きなの?」
「……たぶん。」
「どうしようもないくらい?」
「え……」
「たぶん好きかもくらいで別れたくない。」
「……でも」
「いいんだってば」
なんだか少しキャラの違う陸先輩が、顔を覗き込んでくる。
「……わかんないなら、まだ側にいてよ。」
やっぱり、陸先輩の顔を見ると、簡単に揺らいでしまう気持ち。
……私どうしたらいい?
「嫌だったら突き飛ばしてもいいよ」
近づいてくる唇
初めて陸先輩と唇を重ねた時も
同じセリフを言われたね。
今日も私は、陸先輩を突き飛ばすことなんか出来ない。
「タケルが手強いのはわかってんだよ。」
重なる唇。
迷っているのに
熱くなってしまうのは女の性なのかな
「めちゃくちゃにしたい」
陸先輩の瞳の奥には
激しい欲情が見える_____
人生で一番の一大決心だったと思う。
陸先輩の顔を見ちゃったら、簡単にその決意が揺らぎそうで
私は俯いたまま動けない。
だから今、陸先輩がどんな顔をしているのかもわからない。
きっと陸先輩の事だから、"わかった"って言いそう。
"だったら仕方ないね"とか……
陸先輩はタケルと違って頑固な感じもしないし……
「は?嫌だ。」
「ええっ!?」
陸先輩の反応は、予想を大幅に外れたものだった。
「だからー、離れるのは無しって冒頭で言いましたけど?」
「え、あ、まぁ言ってましたけど……」
「タケルの事好きなの?」
「……たぶん。」
「どうしようもないくらい?」
「え……」
「たぶん好きかもくらいで別れたくない。」
「……でも」
「いいんだってば」
なんだか少しキャラの違う陸先輩が、顔を覗き込んでくる。
「……わかんないなら、まだ側にいてよ。」
やっぱり、陸先輩の顔を見ると、簡単に揺らいでしまう気持ち。
……私どうしたらいい?
「嫌だったら突き飛ばしてもいいよ」
近づいてくる唇
初めて陸先輩と唇を重ねた時も
同じセリフを言われたね。
今日も私は、陸先輩を突き飛ばすことなんか出来ない。
「タケルが手強いのはわかってんだよ。」
重なる唇。
迷っているのに
熱くなってしまうのは女の性なのかな
「めちゃくちゃにしたい」
陸先輩の瞳の奥には
激しい欲情が見える_____