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恋花火
第6章 シーサイドにて
たくさんご飯を食べて、たっぷり眠って、体調を万全にして翌日。


やってきました、海水浴場!


「おぉ、タケルいい身体してんな。」


美波に言われて見ると、タケルやレン達が海パン一丁になり
波打ち際ではしゃいでいる。


タケルのはだかんぼなんて、昔からずっと見てきた。


保育園や小学校低学年の頃は同じ部屋でお着替えしてたし、どうってことないんだけど


初めてSEXしたあの時に、久しぶりに見たタケルの身体は


もうあの頃の面影なんかなくて。


14歳の時よりも


15歳の時よりも


年を重ねるごとに、タケルは大人の男になっていくから…


置いていかれそうで、焦る。


「タケルくんっ、つめたーい!」


気付けばユリ先輩はタケル達の輪の中にいて、水の掛け合いっこをしていた。


「菜月〜、うちらも行こうよ。」

「え……」


私は、タケルの近くに行くのを渋っていた。


「だって、水着姿だし…」

「照れてんの?あんなにヤッといて?」

「んもー!違くて!!ユリ先輩の近くに行くのがやなの!」

「あ〜、ユリ先輩おっぱい大きいもんねぇ。」


美波は、あらら…みたいな残念な視線で私のおっぱいを見てくる。


ユリ先輩は、タケルの隣で大きくてマシュマロみたいなおっぱいをプルップルさせている。


私はと言えば、ない胸を一生懸命集めて、なんとか谷間が出来る程度…。


「どこ行くの?」

「…カキ氷買ってくる。」

「あたしいちごー♪」

「はいはい。」


海を背に、ビーサンをつっかけてトボトボと歩く。


…タケルも、大きいおっぱいきっと好きだよね。


私がもっと大きくてユリ先輩みたいだったら、タケルも"幼なじみ"としてじゃなくて


特別な女の子として見てくれるんじゃないかと


そんな虚しい想像ばかりをしてしまう。
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