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恋花火
第49章 ALONE
よく見渡せば、似たようなポリ袋がいくつもあった。
「なに……これ。」
そこにはタケルの制服、通学バック
そしてタケルがよく読んでた漫画本やDVD
お気に入りのシャツや、愛用していた香水まで入れられていた。
「もう出て行ったから。ね?」
その男の人は、タケルのお母さんに目配せをした。
「ねぇ、いいの?」
こんな事を言ってしまって
どうなるかなんて考えられないけれど
だけど口から出る言葉は止まらない。
「こんな人より、タケルを守るべきなんじゃないの!?」
私の言葉に、タケルのお母さんはなにも答えず
その男の人の顔を見た。
「タケルが帰ってくる場所がなくなっちゃうよ!」
知らず知らずのうちに大きくなっていた声
なだめるように
男の人は私の肩に手を置いた。
「まぁ落ち着いてよ。そんな怒らないでさ。」
腹がたつ
タケルを追い出して、ここにいるこの人に。
「タケルのこと返して!」
無茶苦茶なことを言っているってわかってる。
だけど
言わずにはいられなかった。
「なに……これ。」
そこにはタケルの制服、通学バック
そしてタケルがよく読んでた漫画本やDVD
お気に入りのシャツや、愛用していた香水まで入れられていた。
「もう出て行ったから。ね?」
その男の人は、タケルのお母さんに目配せをした。
「ねぇ、いいの?」
こんな事を言ってしまって
どうなるかなんて考えられないけれど
だけど口から出る言葉は止まらない。
「こんな人より、タケルを守るべきなんじゃないの!?」
私の言葉に、タケルのお母さんはなにも答えず
その男の人の顔を見た。
「タケルが帰ってくる場所がなくなっちゃうよ!」
知らず知らずのうちに大きくなっていた声
なだめるように
男の人は私の肩に手を置いた。
「まぁ落ち着いてよ。そんな怒らないでさ。」
腹がたつ
タケルを追い出して、ここにいるこの人に。
「タケルのこと返して!」
無茶苦茶なことを言っているってわかってる。
だけど
言わずにはいられなかった。