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恋花火
第50章 私の宝物
「……もしもし、私です。」
留守電にメッセージを吹き込む私のことを、期待したような眼差しでレンと美波が見てくる。
「やり逃げとか最低。」
予想外の言葉だったのだろう、「おまえらヤッたんか!?」レンが一人で盛り上がり始めた。笑
「連絡くらいよこせバカ。」
うんうん、と美波は頷いている。
盛り上がっていたレンは、急にじんわり涙を浮かべ
「帰ってこい相棒!」とか言ってる。酔ってんの?笑
「タケル来なきゃ菜月の相手大変〜早く帰ってこいよヤリチン〜」
冗談交じりの美波のメッセージ。
タケル
みんなみんなあんたのこと待ってるよ
ちゃんとあるよ
タケルの居場所
私のこと、なんとも思ってないならそれでもいい
それでも私は何度でも言うよ
タケルの居場所がちゃんとあるってこと
一人じゃないってこと
「……会いたい」
思わず本音が飛び出したところでピーーーという音がして終了。
最後の言葉はきっと間に合わなかったと思うけど……
「……きっと帰ってくるよ。なんなら探しに行っちゃおう!東京って狭いんでしょ!?きっと見つかるよ〜!」
大都会東京を知らない、田舎者の私たち。
だけど信じたい
またタケルと会えることを
「このスパイク、菜月持ってて。」
レンに渡されたスパイク。
今日から
これは私の宝物になった。
留守電にメッセージを吹き込む私のことを、期待したような眼差しでレンと美波が見てくる。
「やり逃げとか最低。」
予想外の言葉だったのだろう、「おまえらヤッたんか!?」レンが一人で盛り上がり始めた。笑
「連絡くらいよこせバカ。」
うんうん、と美波は頷いている。
盛り上がっていたレンは、急にじんわり涙を浮かべ
「帰ってこい相棒!」とか言ってる。酔ってんの?笑
「タケル来なきゃ菜月の相手大変〜早く帰ってこいよヤリチン〜」
冗談交じりの美波のメッセージ。
タケル
みんなみんなあんたのこと待ってるよ
ちゃんとあるよ
タケルの居場所
私のこと、なんとも思ってないならそれでもいい
それでも私は何度でも言うよ
タケルの居場所がちゃんとあるってこと
一人じゃないってこと
「……会いたい」
思わず本音が飛び出したところでピーーーという音がして終了。
最後の言葉はきっと間に合わなかったと思うけど……
「……きっと帰ってくるよ。なんなら探しに行っちゃおう!東京って狭いんでしょ!?きっと見つかるよ〜!」
大都会東京を知らない、田舎者の私たち。
だけど信じたい
またタケルと会えることを
「このスパイク、菜月持ってて。」
レンに渡されたスパイク。
今日から
これは私の宝物になった。