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初音さんの二十日間
第10章 青春への乱入!
事情もわからないまま、立ち話もなんなんで…と部屋に案内する。も、無言の二人を前にどうしていいのやら。

とりあえずコーヒーを出して瑞希くんに勧めた。

「寒かったでしょ?遠慮しないでどうぞ」

ありがとうございます、と頭を下げる瑞希くんに向かって、柊二くんがイライラした声をあげた。

「普通来るかよ?こんなとこまでさ」

「…ごめん。でも…」

「でもなに?」

気まずい雰囲気に、私も瑞希くんと同じようにうなだれてしまう。

この子たち、なんなの?何があったか知らないけど、金沢からここまで追いかけてくるってどんな関係なわけ?可愛い顔立ちではあるけれど、声も学生服も立派な男子に思えるんですが、男装癖のある女子なんでしょうか?

そんなバカな!

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