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初音さんの二十日間
第10章 青春への乱入!
「先輩もヘトヘトで、ベッドに倒れこむなり寝ちゃったんですよね。寝顔なんて見るの初めてだったから…僕…」
「やめろよ!そんな話すんな!」
「聞いてもらっちゃダメですか!? だって僕、今までこんな話を誰かに聞いてもらう機会なんてなかった!」
叱られた子犬のような目が悲しげで、私も柊二くんも息を呑んだ。
「小さい頃から…僕が好きになるのはいつも男の子だった。友達はみんな女の子が好きなのに、僕だけおかしいんだ…って。だから話せなかった!好きな人が出来ても誰にも相談できなかった!相手に告白するなんてことも絶対出来ないって思ってた!」
ずっとずっと小さい頃から、デリケートな重たい荷物を背負っていたんだね。こんな小さなカラダで。ひとりぼっちで。
抱き締めてあげたい衝動に駆られたけど、柊二くんの前でそれはないわなと思い、そっと頭に手を置いた。
「柊二くんの寝顔、なかなかマヌケだったでしょ?」
濡れた目で私を見上げた瑞希くんはクスッと笑い
「はい、口を半開きで…でもそんな顔でもかっこよくて」
白かった頬に、ほんのりと赤みが差した。
「思わずキス…しちゃったんです」
「やめろよ!そんな話すんな!」
「聞いてもらっちゃダメですか!? だって僕、今までこんな話を誰かに聞いてもらう機会なんてなかった!」
叱られた子犬のような目が悲しげで、私も柊二くんも息を呑んだ。
「小さい頃から…僕が好きになるのはいつも男の子だった。友達はみんな女の子が好きなのに、僕だけおかしいんだ…って。だから話せなかった!好きな人が出来ても誰にも相談できなかった!相手に告白するなんてことも絶対出来ないって思ってた!」
ずっとずっと小さい頃から、デリケートな重たい荷物を背負っていたんだね。こんな小さなカラダで。ひとりぼっちで。
抱き締めてあげたい衝動に駆られたけど、柊二くんの前でそれはないわなと思い、そっと頭に手を置いた。
「柊二くんの寝顔、なかなかマヌケだったでしょ?」
濡れた目で私を見上げた瑞希くんはクスッと笑い
「はい、口を半開きで…でもそんな顔でもかっこよくて」
白かった頬に、ほんのりと赤みが差した。
「思わずキス…しちゃったんです」