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初音さんの二十日間
第10章 青春への乱入!
柊二くんの目が真ん丸くなって宙を泳ぐ。反対に瑞希くんは耳を染めてうつむいた。

「僕、たまらなくなって…口で…」

お、驚かないぞ。私だって口淫経験はある!下手だし得意じゃないけれど!

「先輩は途中で我に返ってやめろ!って言ってましたけど、僕はやめられなかったから」

「やめられなかった…そっか」

「僕が勝手にしたことで、それに初めてだったからすごく下手だったのに、先輩がごめんって抱き締めてくれて…優しくて」

「それが付き合うきっかけだったのね?」

「はい、ずっと好きだったって告白したんです」

「柊二くんも好きだと?」

「戸惑っていました。よね?」

ここまで赤裸々に語られてしまい諦めたのか開き直ったのか、ソファーに脚を組んだ柊二くんは思い出すように手のひらを見つめていた。


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