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初音さんの二十日間
第10章 青春への乱入!
「こいつ何でも一生懸命なやつで、俺にしてくれる時もホント一生懸命で…そーゆうの見ると可愛いなって思えることもあったんです。…でも…」
「でも?」
黙ってしまった柊二くんの腕をとって、瑞希くんは真っ直ぐな目で促す。
「僕は平気です。先輩の本当の気持ちを教えて」
「…でも、いつも違和感っていうか罪悪感っていうか、そういうの感じてたんだ」
「男同士だから?」
「……いやちょっと違う。男同士の恋愛を否定する気持ちはまったくない」
瑞希くんは目を逸らさない。柊二くんの気持ちを正面から全部受け止める覚悟がうかがえて、悲しい。
「俺はお前とただ一緒にいるだけで楽しかったんだ。でもお前はそれ以上が欲しかったんだろ? だから応えてやりたかった」
「先輩…」
「いつもお前がしてくれるばかりで、俺は何も出来なかった。これが本当の恋愛ならば、俺もお前に同じことをしてあげようとするんじゃないかって。お前を抱きたいって思うんじゃないかって」
「でも出来なかったんだよね。それは…それはね、僕の好きと先輩の好きが違うからなんだよ」
ああ…。
「ハッキリ言ってくれていいんですよ、先輩」
「瑞希…」
「言って」
「俺……好きな人、いる」
「でも?」
黙ってしまった柊二くんの腕をとって、瑞希くんは真っ直ぐな目で促す。
「僕は平気です。先輩の本当の気持ちを教えて」
「…でも、いつも違和感っていうか罪悪感っていうか、そういうの感じてたんだ」
「男同士だから?」
「……いやちょっと違う。男同士の恋愛を否定する気持ちはまったくない」
瑞希くんは目を逸らさない。柊二くんの気持ちを正面から全部受け止める覚悟がうかがえて、悲しい。
「俺はお前とただ一緒にいるだけで楽しかったんだ。でもお前はそれ以上が欲しかったんだろ? だから応えてやりたかった」
「先輩…」
「いつもお前がしてくれるばかりで、俺は何も出来なかった。これが本当の恋愛ならば、俺もお前に同じことをしてあげようとするんじゃないかって。お前を抱きたいって思うんじゃないかって」
「でも出来なかったんだよね。それは…それはね、僕の好きと先輩の好きが違うからなんだよ」
ああ…。
「ハッキリ言ってくれていいんですよ、先輩」
「瑞希…」
「言って」
「俺……好きな人、いる」