この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初音さんの二十日間
第11章 オン・ザ・ベッド
「要するに、私は実験台だったってことか。キミのその立派なご子息がご活躍可能かどうかの」
好きな子との「いざ!」って時の練習ってことだったのかい。
抱き締められて浮かれた私、バカみたい。みたいっていうか、バカそのもの。
フェロモンが足りないのは私の方だよ。
「や!そういうわけじゃなくて!」
「いいよ別に、おかんとそんなコトしたら近親なんとかになっちゃうもんね。おかしなこと仕掛けてすまなかった」
ハンバーガーの包み紙をクシャリと丸め、半分以上残ったポテトと一緒にゴミ箱に放り込んだ。
「寝不足だからおかんは昼寝する。キミはちゃんと勉強したまえよ」
「おかんて…。ちょっと待ってよ初音さん」
恥ずかしい、悔しい、悲しい、あとはなんだろう。なんだかわからないけど『嬉しい』と『楽しい』を除いたすべての感情が、私をぐるぐる巻きにして苦しかった。
ダメ、ここにいたら窒息する。それに一昨日からのあれやこれやで、私の小ぶりな脳みそはキャパオーバーに近づいてるし。
今これ以上の、しかも最強なダメージを受けたらきっと、おかんでさえいられなくなる。
好きな子との「いざ!」って時の練習ってことだったのかい。
抱き締められて浮かれた私、バカみたい。みたいっていうか、バカそのもの。
フェロモンが足りないのは私の方だよ。
「や!そういうわけじゃなくて!」
「いいよ別に、おかんとそんなコトしたら近親なんとかになっちゃうもんね。おかしなこと仕掛けてすまなかった」
ハンバーガーの包み紙をクシャリと丸め、半分以上残ったポテトと一緒にゴミ箱に放り込んだ。
「寝不足だからおかんは昼寝する。キミはちゃんと勉強したまえよ」
「おかんて…。ちょっと待ってよ初音さん」
恥ずかしい、悔しい、悲しい、あとはなんだろう。なんだかわからないけど『嬉しい』と『楽しい』を除いたすべての感情が、私をぐるぐる巻きにして苦しかった。
ダメ、ここにいたら窒息する。それに一昨日からのあれやこれやで、私の小ぶりな脳みそはキャパオーバーに近づいてるし。
今これ以上の、しかも最強なダメージを受けたらきっと、おかんでさえいられなくなる。