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初音さんの二十日間
第11章 オン・ザ・ベッド
かの文豪、夏目漱石が教え子の訳した言葉を見て言ったという。
『日本人はそんな言葉を口にしないだろう。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい』
教え子が『我君ヲ愛ス』と訳したその英文。
『I LOVE YOU』
愛 し て い ま す !?
正気かっ!?
あまりにも大胆で繊細で気障な告白に、手にしたスマホが滑って落ちる。…あ、やば!
「いってぇ!」
「ごっごめん!」
頭を押さえ、枕からやっと離れた唇が
「なあに? それが答えなわけ?」
拗ねたようにとがるから…。
「……ん!」
可愛くて愛おしくて。
塞いでやったぞ、どんなもんだ!
「…ふ」
ああ、この子の唇はやっぱりあったかくてとろけるように甘い。
『日本人はそんな言葉を口にしないだろう。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい』
教え子が『我君ヲ愛ス』と訳したその英文。
『I LOVE YOU』
愛 し て い ま す !?
正気かっ!?
あまりにも大胆で繊細で気障な告白に、手にしたスマホが滑って落ちる。…あ、やば!
「いってぇ!」
「ごっごめん!」
頭を押さえ、枕からやっと離れた唇が
「なあに? それが答えなわけ?」
拗ねたようにとがるから…。
「……ん!」
可愛くて愛おしくて。
塞いでやったぞ、どんなもんだ!
「…ふ」
ああ、この子の唇はやっぱりあったかくてとろけるように甘い。