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初音さんの二十日間
第11章 オン・ザ・ベッド
顔を離して瞳を見つめ、邪魔なメガネもはずしちゃう。日文出身の年上の余裕、見とけ若者よ。



「私、死んでもいいわ」




「初音さん!」




赤かった頬が、限界!ってくらいに深く染まり、結んだ唇が震えている。私の返し、この子ならわかるよね。

「俺で…いいんですか? 」

「キミこそおかん相手に本気なのか?」

「またそういうこと言う」

だって、これ夢じゃないよね?

「ねぇ、酔ってないよね?」

「飲んでないっ」

真っ赤な頬を手のひらで包んで唇を寄せた。

少しとがり気味のアヒル唇を食むように撫でてから、少しの隙間に舌を滑り込ませる。



「……ふ…ぅ」




いつの間にか背中に回された両腕が、髪を背筋を柔らかく撫でた。

かろうじてベッドについた両肘でカラダを支えていたけれど、這い回る舌と両手が甘く優しくチカラを奪っていく。

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