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初音さんの二十日間
第12章 口は幸いの元?
私生活は府抜けていても、残業回避のために就業時間中は鬼のように集中して仕事をするようになった私。プレゼン資料も見積書も納期以前に仕上げてやった。その勢いで、受験日と次の日の有給申請もしてやったぜ!
「あー、結城さんね、ちょっといいかな」
胃もたれしそうなくらいハートを胃袋に詰め込んだ午後イチ、メタボ課長に呼ばれて会議室へと連れていかれた。
な、なにかミスでもしたんだろうか…。
湧き出る冷や汗を隠しながら席についたところに峰山係長もやって来て、こりゃあ冷や汗が脂汗に変わる展開ではないかと全身が粟立つ。
「あー、まずね、こないだの有給申請ね。あれどうしても二日間じゃないとダメなのかな?」
「はい、できれば」
「あー、そう…」
「火曜日はともかくね、あー、月曜は出勤してほしいんだよねぇ」
月曜は受験日当日で、よもやの事態にすぐ対処できるよう自宅待機していたかった。
それにほら、解禁日だし。むしろこっちのための比率が大きいんだけど。
火曜日は名店街に寄り道しながら見送りに行くつもりだ。別れの朝はゆっくりと過ごしたい。
「あー、結城さんね、ちょっといいかな」
胃もたれしそうなくらいハートを胃袋に詰め込んだ午後イチ、メタボ課長に呼ばれて会議室へと連れていかれた。
な、なにかミスでもしたんだろうか…。
湧き出る冷や汗を隠しながら席についたところに峰山係長もやって来て、こりゃあ冷や汗が脂汗に変わる展開ではないかと全身が粟立つ。
「あー、まずね、こないだの有給申請ね。あれどうしても二日間じゃないとダメなのかな?」
「はい、できれば」
「あー、そう…」
「火曜日はともかくね、あー、月曜は出勤してほしいんだよねぇ」
月曜は受験日当日で、よもやの事態にすぐ対処できるよう自宅待機していたかった。
それにほら、解禁日だし。むしろこっちのための比率が大きいんだけど。
火曜日は名店街に寄り道しながら見送りに行くつもりだ。別れの朝はゆっくりと過ごしたい。