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初音さんの二十日間
第13章 初音さんの二十日目
柊二くんは「すぐに追いつく」と言ってくれたけど、そう簡単に追いつかれてたまるか。
それにこの子の場合、私をやすやすと追い越してしまいそうだもの。
この子が社会に出るまでの数年、それから先も私はずっと、この子の前を行く大人でいたい。
なんだかんだ言っても10年分早く多く生きてる人間として、この子が道に迷ったり人生に悩んだりした時に、支え寄りそえるよう強くいたい。
それでもたまに並走しながら、一緒に笑ったり悲しみを分けあったりできたらいいな。
「にほんめ、あけちゃう?」
目の縁を赤く染めたこんな綺麗な若者が、私を好きだと言ってくれてるこの奇跡。愛と勇気のヒーローに感謝しなきゃ。
「アンパンマンに乾杯しよう!」
ふわふわとした幸福感に包まれながら二本目のワインをポンと開け、私たちは何度目だかわからない乾杯に笑いあった。
それにこの子の場合、私をやすやすと追い越してしまいそうだもの。
この子が社会に出るまでの数年、それから先も私はずっと、この子の前を行く大人でいたい。
なんだかんだ言っても10年分早く多く生きてる人間として、この子が道に迷ったり人生に悩んだりした時に、支え寄りそえるよう強くいたい。
それでもたまに並走しながら、一緒に笑ったり悲しみを分けあったりできたらいいな。
「にほんめ、あけちゃう?」
目の縁を赤く染めたこんな綺麗な若者が、私を好きだと言ってくれてるこの奇跡。愛と勇気のヒーローに感謝しなきゃ。
「アンパンマンに乾杯しよう!」
ふわふわとした幸福感に包まれながら二本目のワインをポンと開け、私たちは何度目だかわからない乾杯に笑いあった。