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初音さんの二十日間
第13章 初音さんの二十日目
「…く、苦し…」
眩しさに眉をしかめながら開いた片目に、柊二くんの肩が見えた。
左腕が思いきり私の胸の上に乗っている。
左足の上には右脚が。
「ふぐぐっ」
その腕をどかし、脚を抜いて上体を起こすと軽いめまいがした。額に手をあて呼び戻した思考にハッとなる。
服、着てる!
うつ伏せの柊二くんに目をやって再びハッとする。
よく、寝てる!
ぎゃー!
初夜の前に緊張しすぎた私たちは完全に飲みすぎたようで、イチャイチャとじゃれあううちに二人とも寝こけてしまった模様! とんでもない大失態だコリャ!
窓から射し込む日差しは、朝のそれとは違いトロリととろみがかっていて。
「じゅ、12時半!」
慌てて柊二くんを揺り起こし、寝癖をつかんで耳元で叫んだ。
「新幹線! 13時半発でしょ! 起きろっ!!」
眩しさに眉をしかめながら開いた片目に、柊二くんの肩が見えた。
左腕が思いきり私の胸の上に乗っている。
左足の上には右脚が。
「ふぐぐっ」
その腕をどかし、脚を抜いて上体を起こすと軽いめまいがした。額に手をあて呼び戻した思考にハッとなる。
服、着てる!
うつ伏せの柊二くんに目をやって再びハッとする。
よく、寝てる!
ぎゃー!
初夜の前に緊張しすぎた私たちは完全に飲みすぎたようで、イチャイチャとじゃれあううちに二人とも寝こけてしまった模様! とんでもない大失態だコリャ!
窓から射し込む日差しは、朝のそれとは違いトロリととろみがかっていて。
「じゅ、12時半!」
慌てて柊二くんを揺り起こし、寝癖をつかんで耳元で叫んだ。
「新幹線! 13時半発でしょ! 起きろっ!!」