この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初音さんの二十日間
第13章 初音さんの二十日目
ーーあれから更に二十日。
私は営業補佐として峰山係長と一緒にいくつかの取引先を回っている。四月からは一人立ちして担当を持つことになるらしい。
覚えることは山ほどあり、勉強しなきゃならない資料がデスクに積まれていく。
課長の目を盗んだおやつタイムどころか、昼食すらとれずに駆け回る日々に、気づいたら体重は夢の40キロ台になっているじゃない!
今ならお姫様抱っこもオーケーなんだけれど。
肝心の王子様はどうしているのか…。
実家到着後から簡単な近況メッセージは来るものの、ここのところはそれすら絶えている。
十日ほど前に合否の発表はあったはずだが、その報告はない。
ひょっとしたら…と思うと聞けずにいた。
私は私で慣れぬ業務にクタクタで、落ち着いたらゆっくり電話してみようと思いつつそのままになっている。
私は営業補佐として峰山係長と一緒にいくつかの取引先を回っている。四月からは一人立ちして担当を持つことになるらしい。
覚えることは山ほどあり、勉強しなきゃならない資料がデスクに積まれていく。
課長の目を盗んだおやつタイムどころか、昼食すらとれずに駆け回る日々に、気づいたら体重は夢の40キロ台になっているじゃない!
今ならお姫様抱っこもオーケーなんだけれど。
肝心の王子様はどうしているのか…。
実家到着後から簡単な近況メッセージは来るものの、ここのところはそれすら絶えている。
十日ほど前に合否の発表はあったはずだが、その報告はない。
ひょっとしたら…と思うと聞けずにいた。
私は私で慣れぬ業務にクタクタで、落ち着いたらゆっくり電話してみようと思いつつそのままになっている。