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初音さんの二十日間
第5章 週末の爆弾
柊二くんシチューの残りをパスタにかけてチーズを乗せた。焼き色をつければスパゲティグラタン風。
あとはテキトーな野菜をコンソメスープに浮かべればお昼ごはんの完成である。
「なんか美味しい匂いがする」
「おお、つうや、お疲れじゃったのぅ」
「なにそれ?」
機織り部屋、じゃなくて居候部屋から出てきた柊二くんは、もさもさとしていたがボロボロではない。よかった。
「なんでもないよ!さぁ、お昼ごはんだ!」
「お!アレンジメニュー!」
しんと静まり返って寒かったリビングの温度が、ぐんと上がった気がする。いいなー、会話がある生活。
「はふー、熱っつい!」
「がっつくな、猫舌めー」
「やー、腹減っちゃってて」
「ずいぶん集中して勉強してたもんねぇ」
「あ、もしかして覗いてたすか?なんか誰がいたような気はしたんだけど…」
「あまりの集中っぷりに巻き戻しのように後ろ足で逃げたわ」
「あはは、集中してる時の俺って不気味っすよね。よく言われる」
「いつもああなの?」
「うん、短期集中型なんです。ながら勉強とか徹夜とか苦手」
「ながら勉で育った結果が目の前に座ってますよー」
「人それぞれっす。方法も結果も」
あとはテキトーな野菜をコンソメスープに浮かべればお昼ごはんの完成である。
「なんか美味しい匂いがする」
「おお、つうや、お疲れじゃったのぅ」
「なにそれ?」
機織り部屋、じゃなくて居候部屋から出てきた柊二くんは、もさもさとしていたがボロボロではない。よかった。
「なんでもないよ!さぁ、お昼ごはんだ!」
「お!アレンジメニュー!」
しんと静まり返って寒かったリビングの温度が、ぐんと上がった気がする。いいなー、会話がある生活。
「はふー、熱っつい!」
「がっつくな、猫舌めー」
「やー、腹減っちゃってて」
「ずいぶん集中して勉強してたもんねぇ」
「あ、もしかして覗いてたすか?なんか誰がいたような気はしたんだけど…」
「あまりの集中っぷりに巻き戻しのように後ろ足で逃げたわ」
「あはは、集中してる時の俺って不気味っすよね。よく言われる」
「いつもああなの?」
「うん、短期集中型なんです。ながら勉強とか徹夜とか苦手」
「ながら勉で育った結果が目の前に座ってますよー」
「人それぞれっす。方法も結果も」