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初音さんの二十日間
第5章 週末の爆弾
『なによぉー、例の彼氏?』
夏希は山辺との事を知っている唯一の友達だ。
まだ付き合い始めの頃、ホテルのバーで飲んでいるところに偶然居合わせたことがあった。
仕事でムシャクシャしていたから一杯ひっかけに来たと言って、生来の押しの強さで同席をねだり、山辺を苦笑させた。
「違う違う」
居候の件をざっくり話し、未成年だし飲みは無理だと言ってみても、
『ダイジョブダイジョブ!うちらって保護者と一緒なんだし!』
強引さには敵わない。
『アタシはこれからオヤジ連中に挨拶したあとバックレるからさ。そーだなぁ、渋谷にしよっか。六時には現着するから!』
一方的な約束を言い渡すと、一方的に電話が切れる。
相変わらずっぷりに苦笑しながら、カフェのドアを押した。
夏希は山辺との事を知っている唯一の友達だ。
まだ付き合い始めの頃、ホテルのバーで飲んでいるところに偶然居合わせたことがあった。
仕事でムシャクシャしていたから一杯ひっかけに来たと言って、生来の押しの強さで同席をねだり、山辺を苦笑させた。
「違う違う」
居候の件をざっくり話し、未成年だし飲みは無理だと言ってみても、
『ダイジョブダイジョブ!うちらって保護者と一緒なんだし!』
強引さには敵わない。
『アタシはこれからオヤジ連中に挨拶したあとバックレるからさ。そーだなぁ、渋谷にしよっか。六時には現着するから!』
一方的な約束を言い渡すと、一方的に電話が切れる。
相変わらずっぷりに苦笑しながら、カフェのドアを押した。