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初音さんの二十日間
第7章 与ひょうの恋
「メシ、手伝わなくてすんません」
ペコリと頭を下げる様子が他人行儀で知らない子のよう。おい、昨日までのあの馴れ馴れしいほどの柊二くん、どこ行った?
「そんなの全然構わないけど、図書館で勉強ってのは調べものかなにか?」
「んん、まぁそんなところです」
やけにおとなしくお行儀よくカレーを頬ぼる顔を、無意識に見つめていた。
「な、なんすか?」
「いや、別に」
ラーメンどんぶりに負けないよう、カレーをうどんの器に入れてみたのに。
なんか言えよ突っ込めよ。
言葉少ない食事の時間はあっという間に過ぎてしまう。
私にしては良くできたカレーの味も、よそよそしい食卓の上ではレトルト以下の味しかしなかった。
「俺、もうちょっと勉強するんで」
いつもなら食後はダラダラとテレビなんか見たりしてるくせに、引き留めるまもなく居候部屋へ入ってしまった。
与ひょう、さみしい。
ペコリと頭を下げる様子が他人行儀で知らない子のよう。おい、昨日までのあの馴れ馴れしいほどの柊二くん、どこ行った?
「そんなの全然構わないけど、図書館で勉強ってのは調べものかなにか?」
「んん、まぁそんなところです」
やけにおとなしくお行儀よくカレーを頬ぼる顔を、無意識に見つめていた。
「な、なんすか?」
「いや、別に」
ラーメンどんぶりに負けないよう、カレーをうどんの器に入れてみたのに。
なんか言えよ突っ込めよ。
言葉少ない食事の時間はあっという間に過ぎてしまう。
私にしては良くできたカレーの味も、よそよそしい食卓の上ではレトルト以下の味しかしなかった。
「俺、もうちょっと勉強するんで」
いつもなら食後はダラダラとテレビなんか見たりしてるくせに、引き留めるまもなく居候部屋へ入ってしまった。
与ひょう、さみしい。