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初音さんの二十日間
第8章 鬼の居ぬ間の
冷蔵庫から冷えた缶を取りだし、タオルをかけただけの背中にあててやる。
「ぅわっっ!!冷てっ!!!」
唐辛子効果で熱気を放ちしっとりと艶めいた肌が、一気にプツプツとした鳥肌に変わった。
「うはは!はしたない格好でいるからじゃ!」
「なにそのドSっぷり」
Tシャツをスポンとかぶると艶かしさが激減して、ほっとしたような残念なような。
でも…。
プシュンとふたを開け、勢いよく飲み干す喉元にまだ、女子の大好物な喉仏の色気があったことを発見して、瞳孔が開いちゃう。
「っかーーーーーっ!うまっ!」
口許をぬぐった手の甲にも目が釘付け。
好きを意識した途端、すべての仕草が気になって愛しくて目が離せなくなっちゃう不思議。
そんな私の恋愛不審者っぷりを悟られないよう、ずるずるとソファーからお尻を落として床に座ったその瞬間。
テーブルに置かれたスマホがブルブルと振動した。
「柊二くん、電話みたいよ」
ディスプレイに浮かんだ発信者名は、
『片山瑞希』
女子名だった。
「ぅわっっ!!冷てっ!!!」
唐辛子効果で熱気を放ちしっとりと艶めいた肌が、一気にプツプツとした鳥肌に変わった。
「うはは!はしたない格好でいるからじゃ!」
「なにそのドSっぷり」
Tシャツをスポンとかぶると艶かしさが激減して、ほっとしたような残念なような。
でも…。
プシュンとふたを開け、勢いよく飲み干す喉元にまだ、女子の大好物な喉仏の色気があったことを発見して、瞳孔が開いちゃう。
「っかーーーーーっ!うまっ!」
口許をぬぐった手の甲にも目が釘付け。
好きを意識した途端、すべての仕草が気になって愛しくて目が離せなくなっちゃう不思議。
そんな私の恋愛不審者っぷりを悟られないよう、ずるずるとソファーからお尻を落として床に座ったその瞬間。
テーブルに置かれたスマホがブルブルと振動した。
「柊二くん、電話みたいよ」
ディスプレイに浮かんだ発信者名は、
『片山瑞希』
女子名だった。